南三陸町・福興市イアンゲリラン計画
組長の島ヤッコでごんす!
震災後、ずーーっとずーーっと自分の無力感にとらわれていました。
すぐに助けに行きたかったけど、行けない自分の弱さが情けなかった。
でも、カラ元気女は、カラ元気を出し続けるしかない。
このカラ元気にも、きっといつか出番がくる。
それが心の支えでした。
「島ちゃん、絶対、旗ふりに行こうね」と言ってくれていた仙台の稲葉さん。
「南三陸町の福興市に行かないかい」と声かけてもらったのが、
ゴールデンウィークあけ。悶々としていたわいの背中を押してくれた。
おっしゃ~!!!南三陸町さ行ぐどっ!
被災地へのメッセージを集めた、10メートルのマグロのぼりを
見でもらわねばね。
あおぞら組ゲリラ5人とヒバ開発(株)ゲリラ2人で、
福興市イアンゲリラン部隊を結成!
弘前大学の北原先生から、「いつものようにバカやって、
被災地の人たちを明るくしてこいよ」という激励の言葉をもらい、
迷うところなし。ぶっかますど!
6月26日にちよんび、会場入りして間もなくの写真が、これだ。
まだテンションがいま一つ。ガレキと化してしまった周辺状況に
さすがのゲリラ軍団もショックを受けた。悲しい事実も知ってしまった。
「戦場役場職員です~!」と踏ん張っている、役場の宮川舞ちゃん。
福興市の実行委員として、走り回っていた。
こっちがメソメソしていられね~。
開会式のなかで巨大マグロのぼりをお披露目できるように
出番をつくってくれていた。おっしゃ~っ!!!
ステージの後ろでソッコー準備。マグロのぼりを汚さないように
広げて、金具をポールにつけてとごそごそやってたら、出番が来ちゃったよ~。
力の限り、心を込めてシャウトする、わい。
脇の下のウニをご披露している決定的な瞬間が、これだ!
実行委員会委員長の山内さんは、爆笑している。
佐藤町長は、うっすら笑いか。そしていよいよ、マグロのぼりの登場~!
津軽海峡圏400人あまりの思いが詰まった、
これが巨大マグロのぼりぢゃ~!
油断してたときに登場~!となったので、
いちばん背のちゃっこいバグダンたらこが、3メートルの腹のどごを持ってます。
助っ人で来てくれた山形最上のゲリラ同志・押切も、
いちばん大変な腹のどごを持ってくれてます。
このあとマグロのぼりは、会場をねりねりしながら
ご来場のみなさまに見ていただきました。
あとで佐藤町長が、わいどの販売テントまでやってきてくれた。
「町長~、もっと早く来れなくごめんなさい‥」とわいが言ったら、
「ちょうどよかったよ」って。「もっと早かったら笑えなかったから」
と言いました。
この人は、どんだけ大変な思いをしてきたことか。
生きていてくれて、ほんとにほんとにいがった、と思った。
同じ海のまちづくりをしてきた仲間たち。
その地にあるものを、どれほど大切に大切に磨いて育てていたのか。
私は知っている。そんなみんなが、いま、どれほど
無念な思いをしていることか。
それでも前を向いていこうとしている人たちのエネルギーと
その人たちを支えようと集まってきた人たちの善意の力が
大きな「気」となって、福興市会場に充満している感じがした。
わいの覚悟も固まった。
この人たちと、ずっとずっとつながっていく。
(ヤッコ)
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