心に染みるということー大畑校舎の手作りコンサート
クミチョーのヤッコです。
遠島先生は、泣き虫だ。田名部高校の校長先生なんだけども
生徒たちの力に感動して「涙が出てきましたよ〜!」という話を
よくしてくださる。
しかしながらこの日は、このカラ元気女の私までが泣き虫になりました。
11月7日のお昼すぎ。国道から
「田名部高等学校大畑校舎」の看板のところを
どくどくと車が曲がっていく。まっさが、みんなコンサート?
と思いながら前の車に続いていくと、やっぱりどくどくと坂をのぼり、
どくどくと門の中に入っていき、駐車場はバスやら車やらで大賑わい。
玄関も、お客さんやらお花やらで大賑わい。
「700人、入ってます!」と蛯名教頭先生が胸を張った。
大畑の小学生、中学生が、ぎっしり詰まった体育館。
一般のお客さんに加えて、地元の老人クラブの方も招待されていた。
すべて生徒たちの手作りのコンサート。
吹奏楽部に加えて、地元・大畑出身の演奏家の方々を招いての
ジョイント・コンサートである。
これは、県教育委員会の「ドリカム人づくり推進事業」ってやつで
「生徒が主体となって企画・活動を行う特色ある学校づくり事業」
として行われたもの。
今年度は、24校が対象校となっている。
「動物の謝肉祭」で愉快に始まった第1部。
スクリーンの映像と絡めながら曲を聴いてもらうという工夫。
きっと小学生にもとっつきやすいように
という心づかいなんじゃないかと思った。
つづく第2部はゲストステージで、地元・二枚橋小学校の総勢12名が登場。
合唱コンクールで入賞を果たしている、全国に名の知れた小学校だ。
「天使の歌声なんですよね」と、来賓席の誰かがつぶやいた。
観客の小学生たちも、期待で静まりかえる中、歌が始まった。
歌が体の中に染み入ってきた。なんだか知らないが、涙が出そうになった。
その瞬間、隣の方が、ハンカチを取り出していた。
次第に鼻をすする音が聴こえ始めた。
そっか。心に染みると涙が出てくるもんなんだとわかった。
その後、ピアノ、トランペット、フルートの地元出身演奏家がつづく。
司会ふたりのぶっちゃけトークあり、会場からの突撃質問あり、
力のこもった生徒会長のご挨拶あり〜と、音楽以外にも
私たちを楽しませようという工夫がありあり。
そのサービス精神が心に染みた。
いよいよ第3部は、ポップステージ。ノリノリの音楽に
山口百恵のメドレーまで飛び出し、会場が手拍子に湧いた。
演奏している吹奏楽部の生徒たちの表情も、自信に溢れていた。
地域のみんなの思いが、音楽を通じてこの大畑校舎でひとつになっていく。
その様を共有できて、ほんとにいがった!
「高校生たち、やるじゃねーかーよー!」
高校生のすばらしさと、それを支えてきた先生方の努力を思ったら
また泣けてきた。
そしてコンサートも終了。最後に、大畑中学校の木村校長先生が登場。
ご挨拶の最後に「こういう音楽の集いですので、私も1曲」と言いながら
胸のポケットから何やら取り出した。
え!先生まっさが、リコーダーですかい?
と思っていたら、それは祭り囃子の横笛だった。
「先生、がんばれー」と子どもから声がかかった。
津軽地方の民謡だったか、ねぶた囃子だったか、
あまりのサプライズに曲名を聞き漏らしてしまった。
洋楽器が奏でる音楽とは全く違う、ふるさとの音色が、
静かに静かに会場に響き渡る。心の中に染み入ってくる。
またしても、涙が出てきた。最後の最後まで、やられっぱなし。
「ほんとに、いがったです〜!先生〜」とウルりながら
遠島先生に声をかけたら、やっぱりウルっておられたような。
「大畑の子どもたちが、まだこんなにいっぱいいるんだ
というだけで、ほんとに感動ですっ!」とおっしゃった。
子どもたちに関わっていると、泣き虫になるのも無理はないなと思った。
(ヤッコ)
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コメント
二枚橋小OBのigatagoです。
日記見で、思い出して、想像して、自分もなぜかウルウルしてしまいました。中学校卒業後、下北を離れで早ウン十年、特に大畑は人がいなぐなるんじゃ無いかと心配している今日この頃です。でもこの記事見で少し安心しました。やっぱり、下北が落ちつぐんだよなぁ~(* ̄ー ̄*)
投稿: igatago in morioka | 2008年11月14日 (金) 22時14分
igatagoさま。以前は、tagoigaだったような。
そりゃいいとして。
やっぱりウルウルしてくれましたか~。
二枚橋のわらさんどは、歌声はもぢろん天使ですが
存在そのものが天使だと思っとりますよ。
やっぱりおにぎりは、幻の海苔にしょう油でしょ。
投稿: クミチョー | 2008年11月18日 (火) 15時39分